競輪には、競馬や競艇にはない独特の魅力があります
2018/07/25
競輪は、競馬や競艇と違い、100%人間の力で行われるスポーツです。だから、馬の血統とか、この馬はどういうレースが得意かとか、そういう余計なことを考える必要がありません。ただ人間だけを見ていればいいのが、競輪の魅力だと言えます。
競馬は馬のスポーツなので、あくまで馬がメインであり人間はおまけです。騎手の力ではなく、馬の強さでレースの結果が決まります。しかし、競輪はそうではありません。
競艇と違い機械の力を使うわけでもないので、どこでどれだけの力を使うかというペース配分も必要ですし、イザという時に頼りになるのは、鍛え抜かれた己の肉体です。そんな、人間と人間がぶつかり合う格闘技のようなスポーツであるところが、競輪の魅力なのです。
なので、競輪をただのギャンブルと思って見たことのない人は、人生を損しているとさえ言えます。競輪は公営ギャンブルであると同時にスポーツでもあるので、賭け事が嫌いな人は、前者ではなく後者の面を見に行くといいでしょう。
ちなみに、この競輪というのは連携と読み合いのスポーツでもあります。
競馬の場合、強い馬がいきなり逃げをうって、そのまま勝利するというケースがありますが、競輪ではそういうケースはめったにありません。選手同士が連携して、特定の選手を封殺したり、自分たちの側に有利な位置取りを構築したりすることで、レースに勝利するのです。
もちろん、他の選手も同じことも考えるので、A陣営が有利な位置取りを構築しようとするのを、B陣営が封殺するということがレース内で頻繁に起こります。
この連携の要素が非常に重要なので、ある意味競輪はチーム戦とも言えます。もちろん、あくまで競輪は個人競技なので、勝ちたいならどこかで連携を打ち切り勝負に出なければいけませんが、だからといって連携をないがしろにしては、勝つことが出来ません。個人の勝利、味方との連携という、一見矛盾する要素があるのが競輪の面白いところです。
他の競技の観戦から競輪観戦に移ってきた人は、この連携という要素に戸惑います。
連携という要素がよくわからないからと見たり賭けるのをやめる人がいますが、これは非常にもったいないことです。これを理解出来ると競輪というスポーツが段違いに面白くなるので、競輪を見るのをやめる前に、連携という概念を学ぶことをお勧めします。
機械や馬ではなく人間がやるスポーツであること、連携という概念があること、これが競輪の面白いところです。競輪は競馬に負けないほど面白い競技なので、競馬は見たことあるけど競輪は見たことないという人は、一度競輪を見てみるといいでしょう。