競輪とは人間の限界に挑戦するスポーツと言っても良いと思います
2018/07/25
競輪を初めて生で見たのは、実はつい最近でした。それ以前からその存在は知っていたものの、なかなか行く機会が無くそのままだったんですよね。ところが、ひょんなことから競輪選手と知り合うことがありまして、その方の応援も兼ねて競輪場へと行くことにしたのです。
最初に競輪場を見た感想は、意外と狭いというものでした。スタンドに立てばバンクが全て見える状態になりますし、楕円形のコーナーもかなりきつい角度になっています。
そのため直線も本当に短いんです。正直なところ、あの程度の直線で差し切ることなんて無理だろうと思ったのが第一印象でした。そのため先行が得意な選手が圧倒するだろうと考えました。まぁ、それは後で素人の浅はかな知識であるということを思い知ることになるのですが。
知り合いの競輪選手の応援が主ではありましたが、やはり競輪場へ行って何もしないでただレースを見ているというのは勿体ないですよね。ということで生まれて初めて車券を購入することにしたのですが、当初に感じた通り先行が得意な選手をピックアップして買いました。
そしてレースが始まったのですが、先頭誘導員という存在は新鮮でした。
当初は「あの先頭を走っているのは誰だ!」と思ったのですが、ペースを作るためだけの存在と知ってそのような存在がいるのかと驚かされたのです。他の公営ギャンブルではそのような存在はいませんし、マラソンで言うところのペースメーカーのような存在ですからね。
競技が変われば、色々と面白いルールが出てくるのだなと思いました。
さて、競輪についてあまり知識の無い私でも、最後の一周になれば鐘が鳴らされることは知っています。その鐘が、ついにカンカンと鳴りだしたのです。そこからです。
競輪の醍醐味を味わえるのは。先頭誘導員がスッとコースから外れるやいなや、物凄いスピードで各車がスタートしていくではありませんか。
その速さは想像を絶するものであり、人力であそこまでのスピードが出せるものなのかと自分の車券のことも忘れ、ただただレースのスピード感に圧倒されて魅せられてしまいました。
そしてもう一つ圧巻だったのが、先頭車が最後の直線で一気に飲みこまれてしまったことです。我に返った私は、自分の買った車券が目論み通りの展開で当たると思って喜びました。しかし数秒も経たずに、その車券は紙くずになってしまったのです。
しかし、車検が外れてもなお素晴らしいものを見せてもらったと満足できましたけどね。100円しか賭けていませんでしたし。とまぁ、私の初競輪はそんな感じで終わりました。
その後、知り合いの競輪選手が出場して善戦したのを見て満足し、本当に楽しい時間を過ごせましたよ。人間の限界に挑戦している感じがしますので、ギャンブルというよりもスポーツとして見ても良いかもしれませんね。実際にオリンピック競技にもなっているわけですから。