競輪の驚異的なスピードを堪能しましょう
2018/07/25
皆さんも普段から自転車を利用されると思いますが、一般的な自転車の速度ってどれくらいかイメージできますか?日常的に乗っていると、速度に関しては明確な数値ではなくて、体感的なイメージに依存してしまいますよね。
実はこうした自転車は、時速で言えば20㎞にも満たない速度なのです。
結構速いと思うのは身体が風を思いっきり受ける様な構造になっているからでしょう。原付バイクが時速30㎞なのを考えると自転車はその半分程度の速度なのです。意外と遅いですよね。
それでは、自転車のプロレーサーとも呼べる競輪選手はどれくらいの速度で競輪場を疾走するのかご存知ですか?一般的な自転車が20㎞未満、原付バイクが30㎞、一般道を走る自動車が50~60㎞くらいですが、何と競輪の選手は競輪場を時速60~70㎞で疾走するのです。
時速70㎞と言えばその辺の自動車よりも圧倒的に早いです。むしろスピード違反で検挙されてしまう可能性すらあります。競輪の選手はそれくらいの速度で自転車を走らせているのです。
更に圧巻なのが、この凄まじいスピードを平坦な道で出しているというわけではない点です。
競輪場のコースはバンクと呼ばれ、競輪場によって角度は異なるものの、大よそ25度から36度の範囲で設定されています。そこを真っ直ぐに走るわけですから、驚異的な脚力と同時にバランス感覚、そしてブレない体幹をも要求されるわけです。
実際に競輪選手を見ると圧倒されますが、ボディービルダーも顔負けの身体をしているのです。特に太ももの部分は、少し華奢な女性のウエストくらいあります。これが二本あるわけですからね。それは圧倒されると思います。
ちなみに、道中は基本的に場所取りも兼ねてゆっくりと走るようになっています。遅いように見えるのですが、実際は結構スピードが出ているのです。
そしていよいよ、見どころの最後の一周に入ると状況は一変します。鐘が鳴ると同時にスパートをかけるのですが、仕掛けが早過ぎてはゴール前に失速をしてしまいますし、遅すぎては届きませんし先行していれば差されてしまいます。
あくまでも余力が無いようにスパートをかけていきますので、最後のゴール前になると時速70㎞を超える選手もいるようです。
あのゴール前の攻防は本当に凄く、粘るか、差し切るかで手に汗握ることは必至ですね。
基本的によほど力が抜けていなければ大差をつけることはありませんので、よく出来たスポーツだなと思いますが、結構僅差で決まることが車券を買う側としては「もうちょっと粘れよ!」とか「仕掛けどころを間違えなければ差せただろ!」などの愚痴になってしまいます。
まぁ、選手は一生懸命やっていることを知っているのですけどね。
逆に車券が当たった時は、ゴール前のスローモーション映像を何度でも見たくなりますね。まぁ、競輪とはそのようなギャンブルでありスポーツだと思います。