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体験談

競輪の予想で大事なる選手の「ギア比」とは? 予想にどう影響する?

競輪の選手の出走表を見ると、必ず掲載があるのが「ギア比」です。これは、その選手が乗る自転車についてのデータで、選手自身の脚質も同時に表しています。この数字は、ペダルを1回転させる間に後輪が何回転するかという比率で、数字が大きいほど同じように自転車を漕いだ時に速く走れるようになります。ですが、大きいほど漕ぐのが重くなる為、大きければいいというものでもありません。

数字が大きいと、漕ぐのが重い代わりにトップスピードが速くなります。逆に小さいと、漕ぐのが楽になり、ここぞという所で加速しやすくなります。基本的に選手自身で自由に設定することができますが、男子選手は4未満、女子選手の場合は3.8未満にしなければいけないという制限があり、低い分には構いませんが、それらの数字を超えてはいけない決まりがあります。

実際のレースで男子選手では、3.93や3.92の設定が多く見られますが、このような設定の選手は「逃げ」や「先行」の脚質だと考えてください。漕ぐのを重くすることで、トップスピードに乗せた後にできるだけ減速しないようにと考えており、加速は苦手ですが、早めに先頭に立って逃げ切りたいと考えての設定です。

低く設定する選手だと、3.77のような数字が多く、後方追い込み型の「差し」の脚質だと考えることができます。競輪で使用される自転車は単ギアでギアチェンジができない仕様なので、この数字は使用する前後のスプロケッタのギア(歯の数)によって算出されます。例えば、前輪のそれが49で後輪が13であれば、49÷13で3.77となります。(小数点以下3桁目を四捨五入します)

一般的な単ギアの自転車では、前輪が42、後輪が16で2.63といった程度の数字となっており、競輪で使用される自転車がいかに漕ぐのが重く、スピードが出せる設定なのかが分かります。3を超えると普通に街乗りをするには重過ぎて、乗るのが大変になってしまいます。

選手の出走表に必ず載っているこのギア比ですが、レースの前に変更しても構いません。その為、主催者の発表をきちんと聞いていないと、思ったようなレース展開にならないことがあります。3.92のギア比から3.85に落とした場合、逃げから差しへの変更になり、同じような選手が多い為に作戦を変えたといったことが多いです。もちろん予想にも大きく影響してくるので、投票前に最終的なギア比を必ず確認しておかないといけません。

競馬では、馬ごとに逃げ差しといった脚質がある程度決まっていますが、競輪ではギア比の変更によって、レースごとにそれを自由に変えられるということです。このようなことが分かると、競輪をより楽しめるようになってくることでしょう。

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