競輪の勝負開始~決定まで
競輪は難しいイメージを持っている方も多いと思います。
ですが、自由そうに見えてかなりルールは細かく決まっているので、順番を覚えてしまえば他のどの公営ギャンブルより予想がしやすい競技です。
・スタート→誘導員退避まで
最初の2周はあまり意味がありません。
前に誰が行く(S スタート)かはありますが、ここで何かが変わることもないです。
自転車はスピードを出せば出すほど自分に向かい風が来るため、まずは誘導員という参加選手ではない選手が先頭を走り、風よけをするのです。
そして2周~鐘(ジャン)が鳴るまで誘導員が前を走ります。
ちなみに2周前にこの誘導員を追い抜くのは反則負けです。
とてつもないペナルティがある厳罰行為なので、まず発生しません。
・ライン
競輪ではラインという用語が用いられます。
これは簡単に言うと最後の直線までは協力する仲間だと思ってください。
最後の周の直線まで、ラインは協力して他の自転車を抜かせないように走ります。
このラインは投票サイトや予想紙に記載されていて、選手コメントでも確認できます。
事前に誰と組むかを公表してからレースに行くわけです。
例えば表記に
123 456 789
こんな感じで表記されていた場合、123が1チーム、456が1チーム、789が1チームです。
ここは最後の直線まで争わず、お互いが残れるように走ります。
そして最前列の数字にいる選手が基本的にレースを展開します。
この場合は1.4.7で、この3人が他のラインに対し追い抜きを仕掛けるのがレース開始の合図です。
先頭(1.4.7)の役目は先行して他を追い抜くことです。
基本的に若くて体力のある選手がする役目で、そのまま先頭ということも多いです。
後ろ(2.5.8)の役目は追い抜きをかけてきた選手を止めることです。
反則にならない程度に横に走り、一気に踏み込んできた自転車の勢いを止めます。
人力なので一度覚悟して踏み込んだスピードを止められると、中々すぐにトップスピードには戻れません。
止められるかどうかはタイミング次第。
勿論腕もありますが、かなり運要素が絡みます。
最後列(3.6.9)の役目は内側から抜いてくることを防ぐことです。
円状のドームで競輪は行われ、外側程抜きにくくなっています。
なので内側が空いたら潜り込んで追い抜きを掛けるのですが、それを防ぐのが最後列の仕事です。
これはレース展開次第ですが、あまりレース中にわかりません。
内に入られれば失敗とわかりますが、外から追い抜きが入ると上手く防いだのか最初から外だったのかは一目では判断し辛いです。
・予想
競輪の予想は、どのライン(チーム)が勝つかを予想するゲームです。
すんなり決まるとチーム3人で決まります。
上記の例なら123(順不同)で入り、所謂本命決着です。
故にライン決着は配当がとても安く、逆にライン以外の決着で決まると高配当になります。
特に先頭を走る選手が消えて、バラバラに2.3番手の選手が入ると高配当、100円が1万円超えすることは珍しくありません。
波乱=高配当が競輪の魅力です。
・最初はいろんなレースを見てみよう
初めての方は、まずは賭けずにラインの表記を見て実際のレースを見学してください。
ラインがどのように機能して、最後どんな展開になっていくかを理解しないと、やみくもに賭けてもまず当たりません。
逆に一度ラインを理解してしまえば予想は簡単なので、100円から色々買ってみましょう。
まずはモーニング戦やミッドナイト戦の、参加者が少ないレース(5車~7車)をお勧めします。